液肥作り
「そよ風の家庭菜園と庭」の
そよ風さんに、液肥の作り方を聞いてみました。
分量が自分には多すぎたので、規模をうんと小さくしてペットボトルで試してみることにしました。
口の小さいもので作る時は、中身が膨張して飛び出ないように注意する必要がありますが、
つまりは「水に油粕を入れて放置する」だけのとても手軽なものなのでお勧めです。
材料
■市販の油粕
■ペットボトルの空き容器 (私は丈夫そうなサラダ油の空き容器、1.5Lのものを使いました)
材料の混合率
■「原料1に対して水10」
■小さなペットボトルで試すなら15〜20倍でもいいかも
(発酵段階において万が一の内容物の噴出を避けるため。
口の小さな容器を使った場合には、発酵段階で発生するガスが
容器から抜け出るときに、油粕を押し出すことがあります)
■発酵中は内容物が膨張するので、水は入れ物の容量の8割くらいにした方がいい
■ガスを逃がすために絶対に密閉しない。(膨張し、中身が飛び出ると臭いもすごいようです。)
それで私は20倍くらいの原液を作ることにしました。計り方はものすごいアバウト・・。
容器の1/20のラインを目でなんとなく見つけて、そこまで油粕をザザザーっと入れて、
水は7〜8分目のラインまでにしました。
熟成場所
■口を閉じたペットボトルは、高温期の発酵で噴出する可能性があるので
日陰に置いた方がいい
■発酵してくると非常にクサイ臭いになる。
最初は薄暗い玄関に置いたのですが、言われた通り、最初まったく匂わなかった液体が、
急に臭くなってきたので、慌てて外の少し日陰になる場所に置きました。
熟成期間
■完熟までの期間は夏は1カ月、冬は3カ月くらい。
■その間、1週間に1度くらいよくかき混ぜる。
■出来上がった原液は1年間で肥効がなくなる。
気がついた時に蓋を閉めてペットボトルを振ります。
普段は噴出を恐れてペットボトルの口は開けていました。
全く臭くなかった液体が、だんだん臭くなり、ちょっと耐え難い匂いになってきます。
その後も時々蓋をして振る、を繰り返すと、だんだん匂いが落ち着くような、
匂いが薄れたような感じになり、完熟したと思えました。上の方は一部黒っぽいカビのような
ものが見えましたが無視して希釈して撒きました。
(メモを見ると、私は2月28日に作り始め、3月4日には変化なし、3月26日には臭い!と
言っていて、4月13日に完成し、薄めて撒きました。)
希釈率
■出来上がった原液の上澄みをさらに10倍の水に薄めて液肥として使える。
上澄みを使い切った残りの油粕は土に戻す。匂いがある場合は埋める。
この10倍希釈のものならその後1週間以上は施肥不要。
■20〜30倍に薄めれば毎日灌水代わりにやってよい。
■この油粕液肥の成分はほとんど窒素で即効性がある。
■やりすぎると窒素過多になって葉ぼけを起こす。
■それぞれの作物に応じた施肥時期や量を工夫してください。
私は完成した原液を更に20倍に薄めて、ジョウロで撒きました。
油粕は漉したとしてもジョウロの目が詰まると聞いたので、
ジョウロのシャワー部分を外して、油粕も入れたまま撒いてしまいました。
撒いている時も撒き終わった後も、心配していた匂いが漂うことはありませんでしたが、
高温期にはもしかしたら匂うかもしれませんので、毎日の観察を怠らないでください。
反省点
とにかく匂いがきつく、溢れてしまう可能性も高くて、手についた匂いもなかなかとれない。
室内の植物はもとより、家の周りに撒いても匂う、と聞いて心配していましたが、
作った量が少ないのと、薄めの希釈だったので、中身が飛び出すこともなく、匂いにも
全く困りませんでした。
ただやはり量が少し(私の場合10Lのジョウロ3杯分)しかできず、あっという間に
なくなってしまうので、やはり失敗を恐れずもう少し濃い原液(最初に聞いた10倍くらい)
で再びチャレンジしたいです。
また 花や実のために、油粕と同量か やや少な目の骨粉を足して作る液肥も
教わったので そちらもいつか作ってみたいと思います。
ちなみに買った油粕の袋の裏には
■水2Lに油粕500gを入れる。(4倍希釈)
■夏季一週間、冬季3週間くらい置き、上澄み液を10倍に薄めて使用。
などともありました。