ヨトウムシ
虫の様子
ヨトウムシとはヨトウ蛾の幼虫です。この幼虫は大きくなると日中は土中に潜り、夜になると出てきて葉をすごい勢いで
食べてしまいます。それで「夜盗虫(ヨトウムシ)」と言うようです。
ヨトウ蛾の幼虫でなくても、夜間に葉を食害する幼虫のこともヨトウムシと呼ぶようです。それで、ヨトウ蛾の幼虫と
他の幼虫の区別がよけいつきにくくなっています。そのときとても参考になるサイトを見つけました。ぜひご覧ください。
・「大阪府病害虫防除所」の中の「ヨトウムシ類の見分け方」
・「島根県農場試験場」の中の虫害データベースから検索できる「ヨトウムシ」
(注:写真のヨトウムシはバラではなく木苺についていたものです。
バラが無残にかじられることはよくあるので食べられているとは思いますが、
この模様のついた幼虫はバラではまだ直接発見できてはいません。
また、この大きさ以外のヨトウムシも見たことがなく、その時の色、形などは
全く知らないでいます。)
卵塊は数十〜数百粒が葉裏についているそうです。
蛾の仲間には親の蛾が卵塊に自分の麟毛をつける種類もあるようですが、
ヨトウ蛾の卵は毛では覆われていないそうです。
1cm未満の幼虫は尺取状に歩き、腹脚の数は4対あるそうです。
年に2回、春と秋に発生し、充分成長した幼虫は土中で越冬して春に土中で蛹になって蛾となるそうです。
他に本には、幼虫の間は集団で昼夜関係なく葉を食害し、20日くらいで体の色が黒褐色に変わるということ、
日中は土中に潜み夜だけ出てきて葉を食害することなどが書いてありました。
大きくなると昼間は姿が見えないので見つけにくいため小さいうちに見逃さないで取り去ることが大事なようです。
逆に、活動時間の夜は新芽を食事中で見つけやすいそうなので、懐中電灯を持って見回りにいくのがいいようです。
でも私は夜間の偵察は怖くてできません・・・・・。
大きくなった黒褐色の老齢幼虫は昼間土の中に潜っているはずですが、
私はそれをまだ見たことがありません。
肥料をやる時、生ゴミを埋める時などかき混ぜることがあっても、見ていないのでちょっと不思議でいます。
また黒褐色になる前の状態も、これかな?と思うものはいても、はっきり確認できていないのでもどかしいです。
でも、この前ヨトウムシの蛹らしきものを見かけました。赤茶色で羽の跡がわかるような、
羽の跡の下の方、お腹の部分と思われるところに横線が数本入っていました。
これはどこかの植木鉢を植え替えた時に発見したと思うのですが、
バラの鉢か他の花の鉢だったか、全く思い出せません・・・。(^^;
対処と効果
卵や弱齢幼虫の塊のついた葉が見つかれば葉ごと取り除けてラッキーですが、なかなか出会えません。
大きくなった芋虫はピンセットなどで取り去っています。
姿は無いのに新芽がかじられている時は、昼間株元を掘って探すといいとも聞きますが、
私は「虫追祭(あざでらん)」「緑宝」「碧露」を撒くくらいです。
(散布剤については「病害虫」のトップページにある
「使っている薬」をご覧ください。)