クサカゲロウの成虫は、アブラムシをバリバリ食べるそうですが、幼虫はアブラムシを「食べる」というより「吸う」のだそうです。
あごが変形して牙のようになったものをストローの変わりにしてアブラムシの体に突き刺し、
消化液を送り込んで消化された物を全部吸い取る、というやり方らしいです。すごい技です。
アブラムシが暴れると牙を突き刺したまま上にあげて抵抗できなくさせ、おいしいジュースを頂くようです。
一匹の幼虫は約600匹のアブラムシを食べると言われています。頼もしいです。
幼虫は灰色っぽく背中が少しギザギザした感じ。牙があるのでわかりやすいです。
成虫は白っぽい薄黄緑色の体に透き通った美しい羽を持ち、クリクリした大きくかわいい目をしています。
脱皮は2度するようです。脱皮する時はお尻の先を枝や葉に粘液でくっつけて、半日くらいじっとして
休眠するらしく、最後の脱皮のあとは3〜4日で繭作りを始めるようです。お尻から糸を出して17時間には、
直径5mm位のまん丸で真っ白い繭が作られるようです。そして繭の中で更に脱皮をし、
十数日後に美しい羽を持つ成虫となるそうです。秋の幼虫はその繭の中で越冬するそうです。