ホソオビアシブトクチバ
虫の様子
春のバラが一段落して新しく新芽が伸びてくる頃、おいしそうな新芽の部分に、太さは1mmもない
小さな茶色い芋虫が群がっていることがあります。葉を少し揺らすと驚いてブラーンと糸を垂らして落ち、
しばらくするとまた糸を伝ってまた元の葉に戻ります。新芽は不規則な感じに小さな穴があき、汚い感じになります。
この幼虫は新芽ばかり食べます。ケースに入れて観察していた時、新芽を入れずに大きい葉だけを
入れた時は一口も食べようとしなかったくらいです。柔らかい新芽は茎の方まできれいに
食べてしまいます。
小さい幼虫は昼間も食べている姿を見ますが少し大きくなると昼間は葉の淵や花びらに添ってくっついているので
見つけにくいです。赤い新芽にいる時は更に見つけにくいです。3cm以上になると、茎の下の方や
トレリスなどの黒っぽいものにベターっと張り付いています。
おしりの先は蛇の舌のように割れているのでよりぴったりくっついてる感じです。
色も黒っぽいので暗めの色のものに張り付いているとなかなか発見できなかったりします。
4cm近くのホソオビアシブトクチバの顔はどうなってるのかな?と見てみたら、
黄色っぽい窓枠の中にある感じ(?)だと思いました・・。
この虫は尺を取って歩きます。そして動く時はすごく速いスピードで移動します。
いつもじっと動かないイメージだったのでびっくりしました。
肩のあたり(?)には、一対の白い紋があります。
「花のある暮らし」のKIKKOさんに、この紋はホソオビアシブトクチバの特徴であることや、この虫は
「ばらのシャクトリムシ」とも呼ばれていると教えていただきました。
繭を作るのは生まれてから1ヶ月近くかかるようです。
私が見た繭は葉に包まれていて、俵型に見えました。長さは2cmくらいでした。
幼虫は6cm近い大きさになっていたので繭が小さいのでびっくりしました。
羽化を待っていたのですが育て方が悪かったようで見られなくて残念でもありました。
対処と効果
目を凝らしてピンセットで取り去っています。見つけられずに食害跡だけ発見する時は
夕方「あざでらん」をたっぷり散布しておきます。
(散布剤については「病害虫」のトップページにある
「使っている薬」をご覧ください。)