ヒラタアブ
虫の様子
アブラムシのそばに、アブラムシより少し小さいくらいの白くて細長い楕円形の卵を産みます。
孵った幼虫は透き通っていて黒っぽい中身が透けて見えます。この時から、自分の体より大きなアブラムシの
体液を吸っているようです。だんだん大きくなると少し白っぽい部分が出てきます。
やがて黒い色の部分と白い色の部分が見えるので、一見して灰色っぽくなって透明感は
なくなってきます。背中はでこぼこした感じになります。
頭は体の細い方です。伸びたり縮ませたり上下に激しく動かしたりしてアブラムシを探しているようです。
見つけるとアブラムシを吸います。持ち上げて吸っていることもあります。
思ったより長い時間、アブラムシの体液を一滴残らず吸い取る感じで、吸い終わるとポイッと投げ捨てます。
それでヒラタアブの近くの葉の上には、いくつものアブラムシの吸いカスが散らばっていたりします。
体は枝に巻きつけて、螺旋を描くように移動していきます。
アブラムシのたくさんいる枝に、この幼虫が一匹いると、あっという間にその枝のアブラムシは
いなくなってくれるので、助かります。
蛹は2000年の冬に初めて確認しました。2001年4月、気が付いたら
中身が空っぽになっていました。孵化してくれたんだといいのですが・・。
2番目の写真は春に見かけた蛹。色が違うのは季節のせいかと思ったら、
ヒラタアブの中の種類でもようが違うとどこかで読みました。
詳しいことを調べられたらいいなと思っています。
3月中旬、ハエのようなハチのような虫が飛んでいるのを見ました。
これはヒラタアブでは!?と思ったのですが、一口に「ヒラタアブ」と言っても色々な種類がいること、
ホソヒラタアブはヒラタアブと違って、お尻のシマシマが、太い縞と細い縞のセットになっていることなどを
「花のある暮らし」のKIKKOさんに教えていただきました。
上のアブは縞模様が太いのと細いののセットになっているのでホソヒラタアブのようです。下の写真は細い線が見えないようなので
ヒラタアブかな?どうかな?