アブラムシ    

     虫の様子     

子虫を産むアブラムシ ・若い葉や茎に群がって植物の養分を吸い取ってしまう。
・吸った養分のうち、過剰な水分や糖分を「甘露」として排泄。
・アブラムシの排泄物がアブラムシに付くと、カビに侵される危険があるので、その甘い汁は足で蹴り飛ばしたり、 アリ・蜂・アブなどになめてもらったりする。
・この「甘露」のせいで植物が、すす病におかされることもある。
・「少し」いるアブラムシは、あっというまに「たくさん」になる。
・冬は葉の裏や、蕾があればその中や周りに潜み、寒さをしのいでいるよう。


<アブラムシの繁殖力>
・春、卵から生まれるアブラムシは全てメスになる。
・メスたちは交尾しないで、卵ではなくそのまま幼虫を産む。
・産んだ子虫はまた全部メスになる。
・産まれたアブラムシの赤ちゃんも4〜7日で成虫になり、またメスの幼虫を産む。

<羽を持つアブラムシ>
・アブラムシの数が増えすぎ、吸収する養分が不足すると、ホルモンの分泌により羽を持つアブラムシが生まれる。
・羽を持つアブラムシは飛び立ち、別の場所で、またメスになる子虫を産み始める。

アブラムシの抜け殻 <雄のアブラムシ>
・秋になってやっと、メスが産む幼虫の中に、オスの幼虫が現れる。
・そして交尾により卵を産む。卵は越冬能力を持つものもある。

<その他>
・以前、芋虫に新芽を殆ど食べられてしまった時、アブラムシがびっしりついていた所は食べられずにすんだように 思えたところがあり、(そういう理由ではないのかもしれませんが・・・。)全滅させることもないかもしれないと 思ったこともありました。
・アブラムシにはとてもたくさんの種類がいるようですが、種類によって寄生する植物がある程度違うようです。 バラに集まるアブラムシは「イバラヒゲナガアブラムシ」というものが多いようです。


    対処と効果    
(散布剤については「病害虫」のトップページにある 「使っている薬」をご覧ください。)
ニンニク木酢・唐辛子ウォッカなど
唐辛子がヒリヒリするような気がしますが、定かではなく、気休めかもしれません。
特に新芽は薬害を受けやすいので、春は希釈濃度を少し薄めにして撒きます。
牛乳で死んだアブラムシ
牛乳・石鹸液・オレート剤
どれも、乾く時に窒息して死ぬようです。牛乳はきちんと乾く気候の時でないと、かびることもあるようなので 注意します。私は3・4月の晴天の日中に試したのですがうまく乾いてくれました。
牛乳より石鹸液、石鹸液よりオレート剤がより確実な感じがします。
ただ、3つともアブラムシが黒く張り付いた感じで死ぬので、強い水圧で飛ばすか、手で流すように洗わないと汚らしいのが難点です。
ガムテープ
取れるとちょっと楽しいですが、時間がかかるので暇がないとできません。・・。
一匹でも残れば、またその一匹がたくさんになっていきます・・・。
手でつぶす・筆で払う
素手でつぶすと手が緑色になってしまうし、ほって置いても天敵がやってきてくれるので私は手では 潰さなくなりました。
天敵がなかなか来ないので筆で払ってみたこともありますが、おもしろいほどボトボト落ちました。
ベランダにある鉢で試したのですが、次の日見てみたら、落ちているアブラムシはほとんどいなくなって、みんな 元に戻ったかのようにまた新芽にびっしりついていたので本当にびっくりしてしまいました。
アリがおんぶしてアブラムシを運ぶ、とも読んだことがありますが、たぶん自力で戻ったのではないかとも思っています。
筆で払う場合は落ちたアブラムシをすぐ掃いて捨てなければならないようです。 あまり小さい筆はやりにくかったです。
集まるアブラムシを一匹ずつ捕らえるヒラタアブ 天敵の利用
これが一番有効な気がします。アブラムシが繁殖していると、ヒラタアブ・クサカゲロウ・テントウムシ などが近くに卵を産み付けてくれます。
アブラムシがいなければ卵を産み付けることもないのでしょうから、 春先にいるアブラムシは「餌を撒いた」くらいに思っておけばいいようです。
孵化した幼虫は黙っていてもアブラムシを食べて(吸って)くれるのでとても助かります。
これらの幼虫の周りにいるアブラムシはやがてきれいにいなくなっていきます。クサカゲロウ・テントウムシは 成虫になってもアブラムシを食べてくれます。
アブラバチ(寄生蜂)の利用
アブラムシくらいの大きさしかない、うんと小さくしたアリに羽をつけたような蜂が飛んできて、 アブラムシにクルリと曲げたお尻の先端をくっつけます。そうやってアブラムシの体に卵を産み付けてしまいます。
アブラムシの体内で孵化した幼虫は、アブラムシの体の中を食べて育ち 成虫になってやっと体の中から出てくるようです。寄生されたアブラムシはマミーと呼ばれ、球形のようにまん丸になり、 黒や茶、金色など、寄生する蜂の種類によって違う色になり、固くなるようです。
孵化したアブラバチの成虫はまたアブラムシに産卵してくれます。
一つのアブラムシに一つの蜂では、アブラムシ駆除にたいして役に立たない気もしましたが、 1匹のアブラバチの産卵は、なんと数百回にも及ぶそうです。卵から2〜3週間で孵化することも 考えると、想像以上に役立ってくれそうです!
大きく太ったマミー 金色でした 少し大きく黒い
普通のアブラムシと比べてこれぐらい大きい 蜂が出てきたのか、穴が空いていた。 最初の写真の茶色いマミーから出てきた蜂
ピレトリンを撒いた後 ピレトリン(除虫菊乳剤)
2001年春に初めて買ってみました。試しにアブラムシに撒いてみたのですが、少したつと写真のように、 お尻の方に2本突き出ている角状管から「警報フェロモン」と呼ばれる黄色い露を出しました。
この匂いを感じた仲間は危険を感じて逃げたり枝から飛び降りたりします。 ピレトリンを撒くと一度に全てのアブラムシがこの警報フェロモンを出し、 しばらくするとみんなそのままボトボト落っこちて死んでいきます。 かけすぎるとアブラムシが落っこちず、枝に張り付いたまま黒くなってしまいます。
植物から抽出されたとは言え恐ろしいほど効く薬でした。確実に殺せるけれど、気づかずに益虫を殺してしまう可能性が 高いので、もうアブラムシには使わないと思います・・。


(散布剤については「病害虫」のトップページにある 「使っている薬」をご覧ください。)

図書館で借りて参考にした本です。とってもわかりやすく興味深い本です。

・自然の観察事典14「アリマキ観察事典」小田英智 偕成社(値段は不明。)